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202109/12
若い先生たちに伝えたいこと 7「子どもたちを積極的に褒めましょう」

ふとしたきっかけで、ネット上に公開されている動画を拝見しました。
その動画の中の方がおっしゃるには、「ネットは遠いところにあるのに、そこばかりが気になって、リアルな相手への視野が狭くなっている」というのです。

確かに、様々な種類のSNSを通して情報を得る大人も子どもも急激に増えました。
そういった世界の情報にはスピード感があって、楽しめることは否めません。
その一方で、友達が普段と違って元気がないといったことには気づきにくくなっているは残念なことだと思います。

そんな中にあっても、私たち教師が子どもの表情や仕草、ノートに書かれていることなどに鈍感では困ります。
子どもと関わる上で、教師はどんな些細なことにも気付かなければなりません。そして、良い変化を認め、褒めていくことが大切なのです。

褒め方の具体的な例を挙げましょう。

ある子どもが、普段なら宿題を忘れがちなのに、今日は提出したとします。
その際、「いつも忘れているのに、今日はやってきたんですね」という言い方はやめましょう。
「宿題をやってきたんだね。よく頑張ったね」と、褒めるだけにとどめてほしいのです。褒めようとして、「いつも忘れているのに」という前置きは不要です。

それから、宿題をやってくるといった、誰にでも気づくことだけを褒めればいいというのではありません。
漢字の練習をするときの文字の書き方が普段よりも丁寧だったとか、挨拶のときにいつも以上に声が大きかったという違いにすら気付いて褒めてほしいのです。

私の同僚は、「子どもたちの変化を、顕微鏡で見るように探している」と教えてくれました。
私は、そういう表現から、多くのことを教えられたと思いました。

昨今、褒められて伸びるタイプが多くなっているという話も聞きます。
それに、褒められて嫌な気持ちになったり、教師を嫌いになったりすることはありません。
ですから、子どもの変化をキャッチしたら、どんどん褒めていってください。

子どもは些細なことでも認められ褒められれば、「この先生は、ちゃんと見ていてくれる」と思うでしょう。
それが、信頼関係に繋がっていくのです。

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